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第9回 【層別】
iStock_000017186579XSmall.jpg工場が対峙するマーケットの環境はめまぐるしく変化しています。工場は、それに対して生産システムの業務機能や仕組みが適正な状態になるように変えていかなくてはなりません。そうでなければ、様々な管理損失コストが発生してしまいます。つまり、マーケットからの視点で、工場のあり方を見つめなおし、コスト最少化・収益力最大化を目指すということです。
それについて、ここでは、工程計画機能について考えてみます。工程計画の業務機能は次のような目的で最良の製造計画を立てることです。
1)受注に対し、販売機会逸失(品切れ・納期遅れ)なく、工場出荷すること
2)設備能力の損失なく、付加価値稼働率を高めること
3)設備・工程の負荷を適正にコントロールすること
4)内外作区分における編成効率を最良の状態にすること
5)在庫量を基準通りにコントロールすること
6)各リードタイムを基準通りに遵守すること
 
マーケットと工場を結ぶデータベース、マーケットの環境の変化を示すデータベースとして、各企業には出荷データや受注データがあると思います。このデータベースと工場の生産方式・在庫方式を比べ、これらをマーケットの現状に対し適したものにしていくことが必要なのです。生産方式とは、在庫補充生産・受注生産・サイクル生産・フォーキャスト生産のような製品・仕掛品毎の製造実施方式です。製造をスタートさせるきっかけ(トリガー)によって分類されます。在庫方式は製品・仕掛品のストックポイントや在庫の持ち方のことです。
具体的には、データベースを分析し、マーケットにおける製品別の受注出荷の特性、お客様毎の受注出荷の特性を把握します。また、出荷量や受注量を基準時間と掛け合わせることによって、製造時間に置き換え、生産能力と比較します。現状把握し、分析・シミュレーションを行います。これらによって、現状の生産方式や在庫方式が、生産量最大・リードタイム最短・在庫量最少・稼働率最大・工程・工場間のラインバランス最適に寄与しているかを確認します。
その時にポイントになるのが【層別】の考え方です。製品別・お客様別の特性毎に層別をし、そのグループ毎に生産方式や在庫方式、管理の仕方を設定するということです。これは在庫量、リードタイム、負荷平準化の方法、内外作区分等、業務の運用基準を決めることにもなります。これをマーケットの変化に応じて更新していきます。
すべての製品を1つの生産方式・在庫方式では運用されている場合も見かけますが、これでは多くの管理損失を発生してしまいます。ぜひ、【層別】の考え方で運用されることを期待いたします。
某企業においては、特性に基づいて製品を次の4象限に層別しました。最もシンプルな層別の仕方です。
1)平準化利用型大量生産品
2)多頻度少量生産品
3)少頻度大量生産品
4)少頻度少量生産品
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